宝くじを買う人は当たるかもしれないという期待を持っていますが、買わない人は当たらないというように考えているからです。
全く違う事を考えているので、違う行動になっているというわけです。
宝くじは還元率は46%程度というようにも言われていますから、この数字を見れば買わないという人の理由が分かるはずです。
還元率というのは集めたお金をどれだけ返金しているのかという事を表示した物なのですが、これが50%を割っているということは、集めたお金の半分も当選金として返金をしていないという事になるわけです。
競馬のようなものであれば還元率は74%程度で、オンラインカジノともなれば90%を超えるということになりますから、この率を見れば如何に宝くじというのが効率の悪いギャンブルなのかという事が分かります。
買わない人は損をすることがほぼ確実なのだから買わないというように考えている人がほとんどだといって良いでしょう。
中には働かないでお金を獲得することは良くない事だという様に考えている人もいるかもしれません。
反対に買うという人は、この数字を知らないという人もいますし、ほとんどの人はこの還元率は知らなくても、買わなければ可能性が無いので買うという人がほとんどでしょう。
つまり、ゼロパーセントの確率をゼロでは無くしたいというわけです。
確率ゼロでは可能性は全く無いわけですから、これも意味は分かります。
どんだけ低い確率であったとしても少ないお金で大金を獲得することが出来る可能性があるのであれば、それにかけてみたいというわけです。
しかも、買った人は、期待することが出来るわけで、当選をワクワクしながら待つことが出来る事にもなります。
このワクワク感は買わない人は味わえないわけですから、これだけでも価値があると考える人も少なくは無いのでしょう。
その代わりに当選しなかった事が分かった時には、ガッカリとすることになるわけですが、これについては宝くじの異常に低い当選確率というのが、世間に認知されているという事が役立つのかもしれません。
外れて当たり前なので特に気にしないというわけです。
ですから、宝くじを買う方と買わない方は全く違う方向を向いているという事が分かります。
買う方は万一でもいいので当たって欲しいという事を考えているわけで、買わない方は当たらないという事を確実視しているので買わないというだけの事です。
何しろ宝くじに当たるという確率は万に一つというようなものでは無く、天文学的な確率で当たらないわけですから、それに賭けるというのは考えられないという事にもなるのでしょう。
逆に買う方はそのような確率であったとしても、当たる方は必ずいるわけですから、その可能性について考えているだけで、その可能性を捨てることは出来ないというのが考え方の根底にあります。
確率などは考えていないといって良いかもしれません。
買わない方の多くは確率が余りにも低い事を問題視しているわけですが、買う方は確率ではなく可能性だけを見ているといって良いかもしれません。